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右から流れる文字!
このような洋館風立て構えの銭湯はもはや都内にはないです…。
店に入るとすぐ右にフロント兼キッチンカウンター。
そう、ここ三吉湯さんは食堂も兼ねているのです。風呂を堪能しつつ、こちらでご馳走にもなろうと、東京からのサイクリングの道中、まともに食事をとらなかった僕でした。
脱衣場の引き戸を開けると、ご常連と思しき爺様方が風呂上りに愉快そうに歓談中。
東京から自転車で来たことを告げ、記念に写真を撮りたく、店主のお兄さんに伺っても怒られないだろうか相談してみた。
「そういうことなら」と爺様直々に店主の方に了解をとってくださった。
男湯全景。桶はケロリン。島カランにカランなし。
風呂絵を描かれたのは中島師。2010年の銘。富士山と能登見附島の想像上の風景。
向かって右が深風呂、左が深風呂。湯温は肌にピリピリとくる一歩手前の熱さ。「熱ければ、どんどん埋めればいい」と爺様方からありがたいお言葉をいただいた。
しかし、僕は一見の客。水埋めは入りっぱなだけに遠慮しておいた。湯に浸かろうとするたびに、傍らにあった板で、湯をかき混ぜた。
肌をすぐさま赤くするその熱さが、肩まで浸かれば4ヶ月ぶりのロングライドで硬くこわばった全身の筋肉をゆるゆるとほどいてくれるかのよう。熱さが、つまるところ快感でした。
女湯も見させていただいた。
風呂絵は赤富士だった。風呂場は男湯よりもなんとなく清潔感が漂っていた。脱衣場はこれはもう男湯を圧倒して綺麗だった。完璧に整理整頓されていた。
店主さまはその以前の風呂絵を写真におさめられていた。上が男湯、下が女湯。
それにしても風呂の湯の澄みきり具合が素敵だった。店主さま曰く、井戸水を沸かして、かけ流しているとのこと。湯は湯船中央の口から絶えず注ぎでていた。僕と後からきた客、せいぜい3人がいっせいに入ると、湯船から湯があふれ流れ出るから、湯が淀むわけがないですよ。
1時間少々、湯を堪能したら、どうしようもなく腹が減った。
焼肉丼を作って頂いた。お肉が丁寧に焼かれていて、香ばしくもあり、脂がのっていてジューシー。噛めばほろほろと肉が崩れ、あっという間に平らげてしまった。
名物の逸品「ウォークいーとソースカツ」。明朝の朝食用にテイクアウトでこしらえてもらったのに、この日の寝床のネカフェで、ついつい気になって寝る前に食べてしまった。
ボリューム満点で満腹度は120%。ぐっすり熟睡に寄与したのでした。